freee【4478】4Q決算発表
freee株式会社より2020年6月期第4四半期連結決算(2019年7月~2020年6月)が発表されました。
早速見ていきましょう。
freee 2020/4Q業績
経営成績について
2020/4Q 2019/4Q
売上高 68.95億円 45.16億円
営業利益 -26.81億円 -28.30億円
営業利益率 --% --%
1株利益 -66.18円 -68.27円
売上高は業績予想額+195百万でした。しかし営業利益はまだまだ赤字ということで、これからの伸びに期待ですね。
freeeの事業は、 クラウド製品事業を主としています。
「会計フリー」、「人事労務フリー」が有名どころですね。個人事業主の方々は、「申告フリー」の税務申告パッケージの方が馴染み深いでしょうか。
これらのクラウド製品は、統合型クラウドERPと呼ばれております。
ERPは、Enterprise Resources Planningの頭文字を取ったもので、直訳すれば資源統合管理計画ということになります。
会計や人事労務で個別に行われていた管理業務を効率的にパッケージ化しているもので、中小企業など管理業務を効率化したい場合は、有用な仕組みとなります。
やっぱり本業にパワーを割きたいものですよね。
個人事業の場合は今年(2020年)の確定申告から、青色申告特別控除額が最大55万円に変更されます。しかし、確定申告を電子上で行うと、青色申告特別控除額が最大65万円にアップします。freeeのクラウド製品を活用することで、控除額が10万円もアップすることで、需要が増えています。
さらに、freeeの製品についてはYOUTUBEで分かりやすく製品解説されていたり、経営層向けのオンラインイベントを実施するなど、ユーザライクな企業であることも好感をもてます。
私が注目したいのは、売上高のSaaS比率が90%であることと、有料ユーザー数がYoY40%とものすごい勢いで伸びていることです。
SaaS銘柄でもあるfreeeはユーザ解約がない限り、どんな局面においても売り上げを確保できることが強みです。(解約率も1.6%と低いことから継続性も問題なしといえるでしょう)
また、ユーザ数が増加傾向にあるところから、まだまだ成長の余地があることも見えてきます。
契約プランがとても安く、導入障壁が低いところも魅力の1つでしょう。
「会計フリー」の最安プランは、1,180円/月、「人事労務フリー」の最安プランは1600円/月となっています。
配当と優待
freeeは2019/12月に上場しました。現在はマザーズ市場に位置していますね。
今のところ配当金や株主優待も導入されておりません。
黒字転換したあかつきには何か動きがあるのでしょうか、期待したいです。
今後の見通し
コロナ第2波かという環境ですが、事業内容が、法人向け・個人向けのクラウド 製品なので影響を受けにくいと感じます。
日本の企業はオンプレで作業していることが多いので、まだまだ需要があり、スタートアップに膨大な金額を要しないこともあって、導入しやすいこともプラス要因になると考えます。
今はまだ赤字となっていますが、数年かけてじっくりと様子を見ていきたくなる銘柄ですね。
以上。