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オリックス【8591】1Q決算発表

オリックス株式会社より2021年3月期第1四半期連結決算(2020年4月~2020年6月)が発表されました。

早速見ていきましょう。

 

オリックス 2021/1Q業績

経営成績について

        2021/1Q       2020/1Q

売上高    5,376.41億円    5,484.49億円

営業利益    455.16億円    756.51億円

営業利益率    8.5%       13.8%

1株利益      40.08円       54.07円 

 

売上、営業利益ともに減益で、見事にコロナの影響を受けていますね。

しかし、4-6月は減益することが予想されていましたので、そこまで驚きではありませんね。

営業利益率が10%を下回ったのはかなりの痛手と感じます…

 

セグメント別業績について深堀り

オリックスはリース事業から始まった会社ですが、現在は大きく6つのセグメントを保有しており、多角的な経営を行っている会社です。

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セグメント別業績

セグメント別でも減益の嵐ですね・・・。

1つ1つ中身を確認していきましょう。

 

まず、法人営業・メンテナンスリースです。

セグメント利益は+102億ということで、前年同期比-53億でした。

オリックスの法人営業では、金融・手数料ビジネスをメンテナンスリースでは、自動車・電子計量機器のレンタルおよびリースを行っています。

自動車レンタルではオリックスレンタカーが有名どころでしょうか。

レンタカー需要減少、中古車市場の下落から減益となっておりますが、今後はどうでしょうか。

このままコロナの影響で外出需要が回復しない限りは厳しいと感じます。

 

次に、不動産です。

セグメント利益は+15億ということで、前年同期比-40億でした。

オリックスの不動産業では、不動産開発・賃貸・管理、施設運営、不動産のAM(アセットマネジメント)を行っております。

施設運営ではホテル・旅館・水族館が分類され、水族館の有名どころでいうと、すみだ水族館があります。

 

決算資料から、5月末までは宿泊施設を一時全館休館ということでこのセグメントでは減益必至ですね…(コロナ影響大)

しかし、6月からは順次再開ということもあり、今後の回復が期待できます。

 

次に、事業投資・コンセッションです。

セグメント利益は+45憶ということで、前年同期比-58億でした。

オリックスの投資事業では国内でのプライベートエクイティ投資(なんだそれ…)を行っています。

調べたところ、

複数の機関投資家個人投資家から集めた資金を基に事業会社金融機関未公開株を取得し、同時にその企業の経営に深く関与して「企業価値を高めた後に売却」することで高いIRR(内部収益率)を獲得することを目的とした投資ファンドである。

       *Wikipediaより引用

まさに「事業」投資ということでした。

コンセッションでは、空港や下水処理場運営を行っています。

コロナの影響で関空関西空港)の利用客減少が効いていますね…

 

次に、環境エネルギーです。

セグメント利益は+81億ということで、前年同期比+44憶でした。

オリックスの環境エネルギーは風力、バイオマス、地熱ということで地球環境にやさしい発電、環境に配慮しているようです。

また、インドなどの海外にも手を伸ばしていることから、この事業の伸びには期待したいですね。

 

次に、保険です。

セグメント利益は+180億ということで、前年同期比+48憶でした。

オリックスの保険は生命保険などの保険商品を扱っています。

コロナの影響で対面での営業はできませんが、生命保険の非対面募集が伸びているとのことでした。

 

次に、銀行・クレジットです。

セグメント利益は+115億ということで、前年同期比+23億でした。

オリックスの銀行はインターネットのみの店舗レス、クレジットはカードローンや住宅ローン事業となっています。

店舗レスのため固定費がなく、これはオリックスの強みとも言えます。

 

次に、輸送機器です。

セグメント利益は+73億ということで、前年同期比-33億でした。

オリックスの輸送機器では航空機のリース・管理、船舶の投資・融資を行っております。

 

決算資料から、前期に航空機の機体数を減らしたことから減益、一方でアイルランドの大手航空機リース会社Avolon(アボロン)の一過性利益を計上したため、利益が33→59億と増益となっています。

しかし、コロナの影響で、外出自粛ムードがある中、航空機利用客減少が予想されるため、大幅回復は厳しいと感じます。

 

最後に、ORIX USA、ORIX Europe、アジア・豪州です。

  セグメント利益 前年同期比
ORIX USA  +2億  -155億
ORXI Europe  +67億 -18億 
アジア・豪州  +74億  -66億

このセグメントは各国の金融、投資、アセットマネジメント事業を行っています。

米国の利益の減少率が(-98%)と高いですね。

エネルギー関連向けに引当金を追加計上したようです。

下げ幅も大きいことから、この事業が足を引っ張ていますね。

配当について

中間配当は何とか35円をキープしました。(一安心ですね

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オリックス決算説明資料より引用

 

配当金額維持ということで、配当性向は一時的に上昇してますね。

この厳しい中でも配当を維持できるというのは企業の強さを感じましたね。

 

今後の見通し

単純に1Qの500億という純利益が4Qまで維持できるとすると、期末2000億になるのでコロナの影響がこれ以上悪化しなければ、最悪の想定は脱すると思われます。

 

オリックスの事業内容が多数あるため、回復スピードが速い事業がどこまで回復するかがポイント化と思いますね。

自分的にはコロナの影響を受けにくい、環境エネ・保険・銀行分野がいち早く回復してもらいたいです。

 

やる気MAXオリックスで頑張ってほしいですね!

 

以上!