丸井G【8252】1Q決算発表
株式会社丸井グループより2021年3月期第1四半期連結決算(2020年4月~2020年6月)が発表されました。
早速見ていきましょう。
丸井G 2021/1Q業績
経営成績について
2021/1Q 2020/1Q
売上高 460.99億円 574.07億円
営業利益 88.76億円 88.09億円
営業利益率 19.2% 15.3%
1株利益 7.30円 25.75円
売り上げは御覧の通り減少していますが、営業利益と営業利益率は上昇していますね。
丸井グループは百貨店やフィンテックを主な事業としております。
百貨店は首都圏や、関西圏で「OIOI」という看板を見たことはないでしょうか?
私が幼いころは「オイオイ」と読むものだと思っていました…。
「OIOI」でマルイなのですが、なぜこうなったのか表記が気になりますよね。
調べてみると理由は単純で、創業者の青井忠治さんが「丸二商会」からのれん分けを受けて独立したときに、「丸二商会の青井さん」から「丸井」と社名を付けたそうです。
昔の会社ロゴは丸の中に井を描いたところを、現在のゼロイチ形式にしたそうです。
2回繰り返しているのは、マルイ全店舗の電話番号下4桁を「0101」で統一
したときにロゴもそうしたようです。
少し話がそれましたが、丸井グループの事業内容を詳しく見てみましょう。
百貨店事業について、丸井には「OIOI」「モディ」という店舗があります。しかし店舗を構えて物を売るといった従来の百貨店ビジネスではなく、店舗を定期的に貸出す「定期借家契約」という事業形態をとっています。
物だけを売る事業形態だと、季節・流行りなど時期的な問題や、昨今のコロナウイルスなどの不測の事態に巻き込まれやすくなります。一方、丸井Gのような事業形態ですと、多少の影響は受けるものの、物を売っているわけではないので、安定した収益を得ることができます。百貨店というよりは賃貸、丸井GはSC(ショッピングセンター)と読んでおります。
フィンテック事業について、丸井には「エポスカード」というクレジットカード事業があります。
エポスカードは赤いクレジットカードになるのですが、利用額や年会費に応じて、ゴールド、プラチナとランクが3段階あります。
カード会員数は2019年3月時点でなんと688万人に達しました。
楽天カード会員数が2020年6月時点で2000万人ということで、半数弱といったところでしょうか。
特徴としてはカード所持・利用年齢層が39歳以下という若年層会員が50%を占めているところでしょうか。(私もエポスカードを愛用しております)
キャッシュレスネイティブな世代を取り込んでいることろに強みを感じます。
また、この分野に力を入れているなと感じた点は、G検定などを主催している日本ディープラーニング協会(一般社団法人)の協賛企業に属している点です。
ほかの協賛企業を見ると、IT系の名だたる企業が所属しております。協賛しているということは、対外的にアピールする場でもありますので、丸井Gのこの分野での発展を期待したいと思います。
配当と優待
配当は25円(第2四半期時)、26円(期末)の合計51円になります。
(前期比+1円)
決算発表日の終値1596円の場合、配当利回りはおよそ3.2%となります。
株主優待は3月末と9月末の2回となっており、優待は3つ頂けます。
1.丸井Gの店舗で使える商品券(3,9月)
2.丸井GのECサイト「マルイウェブチャンネル」で使えるWebクーポン(3,9月)
3. エポスポイント(3月のみ)
エポスポイントは所持しているエポスカードの ランクによって得られるポイント数が変わります。赤エポスよりも金・プラチナエポスのほうが2倍のポイントを得ることができます。
今後の見通し
丸井Gの事業内容は前述したとおり、百貨店事業とフィンテック事業になりますが、百貨店はSC化、フィンテックは主にカード事業、これからの期待でディープラーニング分野ということで、安定した事業を行いつつ、新しいことにも挑戦する姿勢がかなり良いと感じます。
コロナの影響は受けておりますが、影響は局所的、回復基調に乗れば、大きく前進を期待したいと思います。
以上。